西洋史を学ぶ– category –
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町や村
西洋における光源としての火の利用
はじめに 文明の象徴としての火で、火は人が人らしく暮らすために欠かせないものであると紹介しました。火の光源としての機能によって、人は夜に活動できるようになりました。またその熱源としての機能によって、人はより快適に暮らすための技術を発展させ... -
森
西洋中世期における森の利用と保護への動き
はじめに かつてヨーロッパ大陸には、ローマ帝国というラテン民族が建てた大帝国がありました。しかし476年、北欧から勢力を拡大してきたゲルマン民族によって西ローマ帝国が滅ぼされます(東ローマ帝国は存続する)。この時点で、ヨーロッパ大陸の覇権は... -
森
西洋中世期の森へ入る職業
はじめに 西洋における森の歴史で、西洋人が開墾が進むまでの森を、「異界」と捉えて恐れていたことを紹介しました。しかし森は人々が生活する上で必要な、様々な恵みをもたらします。木材、水、木の実、食用にする動物、蜂蜜など。中世期には、そのような... -
土着信仰
西洋中世期に存続した異教文化
はじめに クリスマスといえばクリスマスツリーです。この木にはモミの木などの常緑樹、英語でいうEvergreen Treeが使用されます。西洋における樹木信仰のなごりで紹介した通り、クリスマスに常緑樹を飾り立てる風習はケルト人やゲルマン人の樹木信仰が基に... -
キリスト教
西洋史における「魔女」とは何か
突然ですが、「魔女(Witch)」とは何でしょう。「魔法使い(Wizard)」の「女」であると考えるのは少し安直です。西洋史の観点で考えると、「魔女」と「魔法使い」が生まれた経緯や時代背景は大きく異なるからです。 「魔法使い」とは多神教的な考えから生ま... -
土着信仰
なぜ魔法を使うのは女性なのか
はじめに 魔法から科学への移行で説明した通り、魔法とは科学革命が起こる前に人びとが信じていた超自然的な力のことです。 世界の歴史を振り返ると魔法は、言い換えると超自然的な力は、男性より女性と密接に結びついてきました。例えば古代ギリシアにお... -
土着信仰
大地の象徴としての蛇
キリスト教における蛇といえば、罪と悪の象徴です。ところがキリスト教成立以前の神話を見ると、蛇は豊穣の象徴として、つまりポジティブな意味で登場します。今回は、なぜ蛇が大地の象徴として見なされていたのかを考えます。 蛇のネガティブなイメージ -... -
言葉
過去の言葉のなごり
はじめに ラテン語とはで触れたように、言語は生き物と同じで、生まれた瞬間から常に変化していくものです。たとえば日本人はかつて、自らの両親のことを「父上」「母上」と呼んでいましたが、現代では「お父さん」「お母さん」などと呼びます。 父母の呼... -
森
西洋中世期のアウトサイダー
はじめに 西洋における森の歴史で、森の開墾が進むまでは、中世の人びとは共同体の外を「異界」ととらえていたことを説明しました。異界とは、神々や精霊、悪霊の住む世界のことです。 基本的に人びとは異界を避けて生活していましたが、なかには人間の世... -
仕事
西洋中世期における旅する商人
国民的RPGゲーム『ドラゴンクエスト4』には、武器商人のトルネコが登場します。妻と幼い息子と暮らす、中年の太ったおじさんで、世界を救うにはちょっと頼りない……と言ったらかわいそうですが、「英雄」というタイプではありません。なぜ彼のようなキャラ...