物語論– category –
本カテゴリには、物語創作のヒントになる記事が入っています。物語に日常的に親しんでいる方にとって、面白い内容だと思います。運営者が、魔法要素のある物語が好きなので、神話や昔話、ファンタジーに関連した記事が多いです。
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物語論
不老不死との恋愛物語に訪れる3つの結末
世の中に存在するファンタジー物語には、人間と不老不死の存在が恋に落ちる展開が少なからずあります。具体的な作品名を挙げようとすると、筆者一人で10作品以上挙げられると思います。 自分がこれまで触れてきた、不老不死との恋愛物語を振り返ってみたと... -
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物語における不老不死をめぐる考察
はじめに 不老不死について初めて深く考えたのは、J.R.R.トールキンの『指輪物語』を読んだときでした。『指輪物語』には、不老不死で美しい容姿をもつことが特徴の、エルフという種族が登場します。 エルフとはもともと、北欧神話に登場する超自然的な存... -
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ファンタジーランドはなぜ中世なのか
漫画やアニメ等も含めた、ファンタジー物語の舞台は、西洋系・中華系など、モデルとしている文化によって分類されます。そのうち西洋系のファンタジー物語は、西洋中世期の文化水準に設定されがちです。 そこで今回は、西洋系ファンタジー物語が、なぜ中世... -
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昔話とファンタジー小説の共通点
はじめに このブログについてにも記載している通り、私は神話や昔話などの口頭伝承に興味があり、それらに関する本を好んでよく読みます。大昔から今まで伝えられてきた口頭伝承には、時代や地域を越えて共通する、人間の根源的な何かが宿っていると考える... -
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ル=グウィン『ゲド戦記』の魔法法則の起原
はじめに ファンタジーに分類される物語の多くには、超自然的な力(=魔法)がでてきます。その定義はおとぎ話とファンタジーの違いでも紹介しました。 超自然的な力が出てくる物語のなかでも、工業化以前の時代を舞台にしたものをファンタジー、工業化以... -
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失われた荒野を求めて – ル=グウィン『いまファンタジーにできること』
はじめに これまでファンタジージャンルの小説について、様々なことを語ってきました。例えば、ファンタジー小説に愛好家が少ないのはなぜ?では、ファンタジー小説の愛好家が少ない理由を考えました。また、ファンタジーが逃避文学ではない理由では、よく... -
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ファンタジーが逃避文学ではない理由
はじめに 世の中における一定数の人はこう信じています――「ファンタジーは逃避文学である」。ファンタジー文学の祖と言われるJ.R.R.トールキンも、ファンタジー小説を世に出したとき、世間から自身の作品がそのように捉えられ、無下に扱われることを憂慮し... -
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日本人作家によるファンタジー小説に添えられる英語題名はなに?
はじめに 最近おかしなことに気づきました。本屋へ行くと、さまざまな小説があります。そのなかの、外国語から翻訳された小説に注目してみましょう。翻訳本の場合、日本語に訳された題名の横に、ときに原題も添えてあるのではないでしょうか。 例えば角川... -
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ファンタジー小説に愛好家が少ないのはなぜ?
はじめに 先日、日本神話を基にしたファンタジー小説『空色勾玉』などの著作で知られる、荻原規子のエッセイ『もうひとつの空の飛び方 『枕草子』から『ナルニア国』まで』を読みました。2時間ほどで読める気軽な本で、ファンタジー好きなら頷ける内容ばか... -
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西の方角にある妖精の国
はじめに イギリスにおける魔法の歴史にて、イギリスとアイルランドには、ケルト人やゲルマン人による古くからの信仰文化が残っていることを紹介しました。 ケルト人は、ブリテン諸島(現イギリスとアイルランドの島々)から西の方角、つまり海の先に妖精...
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