物語をつくる– category –
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ハウツー
読み手に伝わる、親切で機能的な文章とは -『悪文の構造』レビュー
千早耿一郎『悪文の構造』は、親切で機能的な文章の構造を、「だめな例」つまり、悪文を例にして学ぶ本です。「親切で機能的な文章」とは、読み手が容易に内容を理解することのできる文章を指します。 親切で機能的な文章の構造を学ぶことは、評論家、小説... -
おすすめ本
『西洋中世文化事典』のレビュー!魅力から使い方まで解説
創作界隈にて、西洋中世学会が出版した『西洋中世文化事典』(2024年)が話題になっています。「欲しいけど高い(定価26,400円)...」「買ってはみたものの使いこなせるかな...」という方のために、本の魅力や活用方法を紹介します。 私自身も本の中身を見... -
ハウツー
ファンタジー創作をしよう!中世ヨーロッパ系参考資料の探し方ガイド
中世ヨーロッパ風ファンタジーの創作をしようと思ったとき、必要となるのが参考資料です。「自分が欲しい資料をどのように探せば分からない」という方のために、本で調べものをする際の、探し方ガイドをつくりました。 基本的には、歴史に限らずどのような... -
物語論
不老不死との恋愛物語に訪れる3つの結末
世の中に存在するファンタジー物語には、人間と不老不死の存在が恋に落ちる展開が少なからずあります。具体的な作品名を挙げようとすると、筆者一人で10作品以上挙げられると思います。 自分がこれまで触れてきた、不老不死との恋愛物語を振り返ってみたと... -
作品考察
愛と宿命の本格ファンタジー『星降る王国のニナ』の魅力解説
講談社の『BE・LOVE』で連載されているファンタジー漫画、『星降る王国のニナ』を、単行本で4年ほど追いかけています。物語も佳境に差しかかってきたところで、今月にはアニメ放送が始まり、個人的に「もっと多くの人に知ってもらいたい!」という想いが高... -
読書会
安部公房『けものたちは故郷をめざす』-10月読書会
2024/10/12(土)に13回目の読書会を開催しました。今回の課題本は安部公房の『けものたちは故郷をめざす』でした。当日は著者や本のあらすじをおさらいした後、物語内容について考察しました。その記録を記載します。 私が日本文学に疎いため、日本人作家... -
創作物語
海となぎさの間にある1エーカーの土地
約4カ月ぶりに執筆した、創作物語です。お楽しみください。 海となぎさの間にある1エーカーの土地 紅茶に浸したマドレーヌの香りが鼻孔をかすめた瞬間、忘却のかなたにあった記憶が、まざまざとよみがえる。プルーストの描写したこの記憶の救出劇が、あ... -
おすすめ本
【初心者向け】厳選6冊!おすすめ海外文学診断
海外文学をはじめて読む方向けに、自分にぴったりの本を見つけられる、診断チャートをつくりました。累計100冊以上の海外文学を読んできた筆者が、厳選6冊のなかから、あなたに合う1冊をおすすめします。どの本も、文庫本一冊の分量におさまりつつも、文学... -
読書会
涼しげな小説/エッセイ -9月読書会
はじめに 2024/9/14(土)に12回目の読書会を開催しました。今回は、紹介型の読書会で、テーマに沿った本を皆さんに持ち寄っていただきました。 テーマは、暑い夏を乗り越えるための、「涼しげな小説・エッセイ」です。テーマを決めたのが7月末だったため... -
作品考察
『葬送のフリーレン』これは中世、これは中世でない検証
一般的なファンタジー漫画・アニメの世界観は、「中世ヨーロッパ風」といいつつ近代水準のことが多いです。しかし『葬送のフリーレン』の世界観は、エンタメ性も大切にしつつ、かなり頑張って本物の中世に寄せられています。今回は、西洋中世史愛好家であ...