土着信仰– category –
西洋史を学ぶ土着信仰
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土着信仰
世界各地にある「見るなのタブー」4つの例
世界各地の神話や昔話には、「決して見てはならない」と禁止が課せられたことを、登場人物が破ってしまい、悲劇的な結果がもたらされるという、共通する展開が見られます。このモチーフは「見るなの禁止」や「見るなのタブー」と呼ばれ、昔話の研究対象に... -
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イギリスにおける魔法の歴史 – なぜ魔法文化が存在するのか
はじめに おとぎ話とファンタジーの違いで説明した通り、ファンタジー文学発祥の地はイギリスです。さらにいえば、「小説」という娯楽自体、イギリスで生まれました。ファンタジーとは、「魔法がでてくる空想の物語」です。 ファンタジージャンルの小説が... -
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大地の象徴としての蛇
キリスト教における蛇といえば、罪と悪の象徴です。ところがキリスト教成立以前の神話を見ると、蛇は豊穣の象徴として、つまりポジティブな意味で登場します。今回は、なぜ蛇が大地の象徴として見なされていたのかを考えます。 蛇のネガティブなイメージ -... -
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西洋における樹木信仰のなごり
西洋の信仰と聞いてイメージするのは、キリスト教かもしれません。しかしキリスト教が中東から伝播する以前の、土着信仰のなごりは、西洋人の生活の諸所に存在します。 今回は、西洋における樹木信仰のなごりを紹介します。 樹木信仰の概要 Oluf Bagge 《... -
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世界最古の英雄冒険譚!『ギルガメシュ叙事詩』の魅力
はじめに 『ギルガメシュ叙事詩』とは、古代メソポタミアの英雄・ギルガメシュの冒険を詩の形式でうたいあげた、世界最古の叙事詩です。 叙事詩(英:epic)とは、英雄の功績などをうたいあげた詩(=韻文になっている文章)のことです。叙事詩は、神話のジ... -
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文明の象徴としての火
古代ギリシアには、世界の物質は火、風、水、土の4つの元素から構成されるという、「四元素」と呼ばれる概念がありました。しかし「火」は他の3つと異なる、特別な物質です。 すなわち火は、「自然」から生じる現象であるにもかかわらず、ヒトをほかの動物... -
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西洋中世期に存続した異教文化
はじめに クリスマスといえばクリスマスツリーです。この木にはモミの木などの常緑樹、英語でいうEvergreen Treeが使用されます。西洋における樹木信仰のなごりで紹介した通り、クリスマスに常緑樹を飾り立てる風習はケルト人やゲルマン人の樹木信仰が基に... -
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なぜ魔法を使うのは女性なのか
はじめに 魔法から科学への移行で説明した通り、魔法とは科学革命が起こる前に人びとが信じていた超自然的な力のことです。 世界の歴史を振り返ると魔法は、言い換えると超自然的な力は、男性より女性と密接に結びついてきました。例えば古代ギリシアにお... -
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『メリュジーヌ物語』の概要
以下は、中世期の騎士道物語の1つである『メリュジーヌ物語』の概要です。騎士は湖で美女に出会うの記事で取り上げています。物語の舞台は現在のフランスです。 ポワエィエ伯エムリの従兄弟フォレ伯の三男であったレイモンダンは、エムリと共に狩りにでた... -
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一角獣(ユニコーン)の性質
伝説上の動物、一角獣(ユニコーン)の性質について紹介します。西洋では古くから文学作品に登場し、乙女が飼いならすことができると信じられています。 一角獣に関する最初の記述 コンラート・ゲスナー(1516 – 65) 『動物誌 第1巻 胎生の四足動物につい...