投稿記事一覧
-
文字とことば
西洋中世期の言葉と文字に宿る霊性(魔法)
ファンタジー物語では、魔法が発生する契機として、言葉(呪文)や文字(魔法陣)が登場しがちです。じつは、言葉や文字を媒介とする魔法の歴史は古く、西洋の中世期にもそのような考えが存在しました。 今回は、西洋中世期における「言葉」と「文字」に宿... -
作品考察
『風の谷のナウシカ』の世界観を考える
はじめに 映画『風の谷のナウシカ』は宮崎駿が『アニメージュ』で連載していた同名のタイトルの漫画を原作とします。公開年は1984年。制作会社こそスタジオジブリではないものの、のちにスタジオジブリで活躍するスタッフが手掛けた映画として、世間ではス... -
作品考察
映画『戦場のメリークリスマス』の解説
はじめに 1983年に公開された『戦場のメリークリスマス』(英: Merry Christmas, Mr. Lawrence) は日本、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの合作映画です。第二次世界大戦中のジャワ島における日本軍捕虜収容所を舞台とし、日本兵とイギリス人捕... -
キリスト教
西洋における光の文化史
はじめに キリスト教における旧約聖書の冒頭には、光と闇に関する象徴的な記述があります。 初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。神は言われた。 「光あれ。」 こうして、光があった。神は... -
作品考察
映画『ミッドサマー』の解釈 – 物語はハッピーエンドなのか?
はじめに 2020年2月21日に日本で公開された、映画『ミッドサマー(Midsommar)』を観ました。目的は2つあり、舞台芸術(衣装、舞台セットなど)の美しさを観ること、夏至祭の描かれ方を観ることでした。 観る前のイメージと、実際に観たときの印象はまったく... -
手仕事と技術
西洋における光源としての火の利用
火は、人が人らしく暮らすために欠かせないものです。具体的には、火の光源としての機能によって、人は夜に活動できるようになりました。またその熱源としての機能によって、人はより快適に暮らすための技術を発展させてきました。 今回は産業革命前、具体... -
環境と自然
西洋中世期における森の利用と保護への動き
人口が増え、多くの人が森を利用するようになった中世期には、森の利用に関する様々なルールが生まれました。さらには森を持続的に利用するための、森の保護への動きがでてきました。それらについて紹介します。 古代 - 共用空間としての森 かつてヨーロッ... -
手仕事と技術
西洋中世期の森へ入る職業
中世ヨーロッパにおける森は、生活する上で必要な、様々な恵みをもたらしました。例えば、木材、水、木の実、食用にする動物、蜂蜜などです。中世期には、そのような森の恵みを享受して働く、森へ入る職業の人がいました。 本記事では、西洋中世期における... -
土着信仰
中世ヨーロッパで異教文化はなぜ残ったか
中世ヨーロッパは、キリスト教の時代であると言われます。 たしかに、教会は人びとの暮らしや価値観に大きな影響を与えていました。しかしキリスト教信仰が広がったからといって、それ以前からあった古い信仰や慣習が、すべて消えたわけではありません。 ... -
キリスト教
西洋史における「魔女」とは何か
突然ですが、「魔女(Witch)」とは何でしょう。「魔法使い(Wizard)」の「女」であると考えるのは少し安直です。西洋史の観点で考えると、「魔女」と「魔法使い」が生まれた経緯や時代背景は大きく異なるからです。 「魔法使い」とは多神教的な考えから生ま...
