読書会

6月読書会記録 -ヘルマン・ヘッセ『郷愁』-

はじめに

6/10(土)に2回目の読書会を開催しました。課題本を指定する読書会としては初めての開催でした。その記録を本記事に記載します。

今回は2名の方に参加いただきました。それぞれ造詣の深い分野が異なるメンバーだったため、次々に話が膨らんで、古今東西を旅した気分になりました。とても楽しかったです。

ヘルマン・ヘッセについて

カルプの町。1910年撮影
カルプの位置
カルプの位置

ヘルマン・ヘッセは1877年、ドイツのカルプで生まれました。カルプは黒の森(シュヴァルツヴァルト)の北部に位置する、自然豊かな町です。この町で過ごした日々は、ヘッセの牧歌的な作品描写に深く影響しています。

1493年に描かれたバーゼルの町
1493年に描かれたバーゼルの町
バーゼルの位置
バーゼルの位置

ヘッセは4歳のころ、プロテスタントの牧師である父の仕事(海外布教)でスイスのバーゼルに移り住みました。バーゼルは、黒の森を南下したところにある町であり、カルプからは近いです。町はフランス(西北)とドイツ(東北)の国境に接しています。

プロテスタントは、非カトリックの宗派を総称した呼び名であり、ざっくり言うと宗教改革によって力をもった宗派です。バーゼルは宗教改革者のカルヴァンが『キリスト教要綱』を出版した町なので、プロテスタントにとっては宗教改革の歴史がある、なじみ深い町です。

マウルブロン修道院。カルプのやや北に位置する。
マウルブロン修道院。カルプのやや北に位置する。

ヘッセは9歳のころ、生まれ故郷のカルプに戻りました。牧師家系に生まれたヘッセは、当然、将来牧師になることを期待されます。そのため14歳のころ、マウルブロンの神学校に入学しました。

彼が通った神学校は、中世期には修道院だった建物でした。現在では「マウルブロン修道院」という名前で世界遺産に登録されています。

マウルブロン修道院は1147年に設立されたシトー会修道院です。修道院とは修道会に属する施設であり、修道会とは、俗世から離れてキリスト教精神の下に生きる人々のコミュニティです。マウルブロン修道院は、シトー会修道院のなかでは最も保存状態がよいことで知られています。

実は私は、4年前にドイツを旅した際、マウルブロン修道院を訪れています。観光地化されておらずひっそりしていて、当時の様子を想像できて最高でした。ドイツに旅行の予定がある方は、ぜひ訪問を検討してみてください。以下は訪れたときの記事です。

さて、神学校に入学したヘッセでしたが、入学から半年ほどで「詩人になるのでなければ、何者にもなりたくない」と脱走してしまいます。

ヘッセが最初に務めた、ヘッケンハウアー書店
ヘッセが最初に務めた、ヘッケンハウアー書店

神学校を辞めてから、ヘッセは精神的に不調な数年間を過ごしました。その経験は彼の作品『車輪の下』に深く投影されています。そしてその時期、母親に支えてもらったことが、彼の作品に共通している「お母さん大好き」描写に繋がっていると思われます。実際、母親がいなければ、ヘッセはこの時期、自殺を試みるほど危うい状態でした。

18歳のころ、ヘッセは書店員になりました。最初に務めた書店が、上図のかわいらしい書店です。彼は書店員として働きながら、詩や物語をつくりはじめます。なお詩に関しては、4歳ごろからつくっていました。

ヘッセを作家として一躍有名にしたのが、今回課題本として指定した、『郷愁(ペーター・カーメンチメント)』です。彼はこの本が出版されたとき、27歳でした。作家としては早咲きだったといえます。

ヘルマン・ヘッセ。1946年撮影
ヘルマン・ヘッセ。1946年撮影

1946年、『ガラス玉演戯』の出版がきっかけとなり、ヘッセはノーベル文学賞を受賞します。このとき彼は69歳でした。受賞理由は、「古典的な博愛家の理想と上質な文章を例示する、大胆さと洞察の中で育まれた豊かな執筆業に対して」でした。博愛とは、キリスト教の根底にある考え方で、「ひろく平等に愛すること」を意味します。

実際、ヘッセの作品では、「人を愛すること」が大きな喜びとして書かれることが多いです。ここでいう愛する対象とは、恋人に限りません。家族や友人など、自分の身近にいる人から、道端で出会った人まで、誰でもよいのです。私たちはよく「人から愛されること」で喜びが生まれると思いがちですが、「人を愛すること」も同じくらい大きな喜びです。その感情は、愛する対象がいる人なら誰でも、日々得ているものだと思います。

モンンタニョーラ。1950年撮影。
モンンタニョーラ。1950年撮影。

ヘッセは85歳のころ、43年間暮らした、南スイスの村モンタニョーラで死去しました。

『郷愁』について

※ここからネタバレを含むので注意!ネタバレしても楽しめる小説ではあります。

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物語の概要

『郷愁』は詩人になることを夢見るペーターが故郷を出て、故郷に帰るまでの物語です。全8章のうち、前半4章では大学卒業までの青春が書かれます。後半4章では親友の死を引きずりながら、様々な人との出会いを通じて人生経験を積むようすが書かれます。

以下は各章の内容をまとめた表です。(詳細が気になる方以外は読み飛ばしてOK)

概要
1アルプスの故郷ニミコンでの少年時代について。百姓の家に生まれたペーターは文才を買われて学校に通いはじめる。自然とくに雲を愛し、詩をつくりはじめる。
2弁護士の娘レージー・ギルタナーに恋をする。学校卒業後の休暇に母が死去する。父の影響で酒の楽しみを知り、以来酒がよい友となる。
3チューリヒ大学に通いはじめる。下宿先で音楽家のリヒャルトと知り合い、親友になる。画家のエルミニア・アリエッティに恋し、湖上で告白しようとするが失恋する。
4失恋により毎日のように飲み歩く。リヒャルトの卒業に際し、2人で北イタリアを旅行する。青春の絶頂期だったと振り返る。旅行を終えて二週間後、リヒャルトが溺死する。
5バーゼルで評論家として生計を立てはじめるが、親友の死を乗り越えられず暗い気持ちでいる。医者から人と関わることをすすめられ、文学サロンへ出入りする。そこに出入りする少女エリーザベトに好意をもたれるが、ペーターは恋愛をする気分ではなくうっとうしく思う。
6急にエリーザベトの魅力に気づき、結婚したいとまで思う。しかしペーターがそっけなくしているうちに、彼女が婚約したと知り、失望して故郷に帰る。父に親孝行をしようとするが、気づまりになってしまう。そこで以前から興味をもっていた聖フランチェスコのことを知ろうと、アッシジへ旅立つ。滞在した宿屋の未亡人、ナルディニ夫人と、説教の真似事をはじめる。
7エリーザベトへの想いを断ち切れず、バーゼルの家へ帰る。新しい本棚を制作してもらうため、さしもの師の親方を招いたとき、彼と意気投合する。親方の家族と共に過ごす時間が増える。親方のおかみさんの弟のボピーと知り合う。彼は身障者で、歩くことができなかった。一度はボピーをうっとうしく思ったペーターだが、深く反省し、彼に謝る。
8ペーターはボピーと仲良くなる。そこでボピーを自分の家に引き取り、最期まで看取る。その後、故郷ニミコンへ帰る。父に親孝行をしながら、百姓仕事をして暮らす。引き出しには創作のはじめの部分が入っているが、完成するかは分からない。

アッシジの聖フランチェスコ

アッシジの町は丘陵上に広がる
アッシジの町は丘陵上に広がる
アッシジの位置
アッシジの位置

物語内では、主人公のペーターが憧れる聖人として、アッシジの聖フランチェスコについて言及があります。彼について補足をしておきます。

聖フランチェスコは中世期(1182-1226年)に実在した修道士です。彼は、清貧・放浪生活を行い、イタリアのアッシジで托鉢修道会を創設しました。フランチェスコ修道会は、財産の保有を強く否定した特徴があります。

参加者の方に教えてもらって気づいたのですが、我々がよく知っているフランチェスコ会の修道士といえば、(架空の人物ですが)ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』に登場する、アドソの師匠ウィリアムです。※アドソ自身はベネディクト会の修道士。

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フリートーク

ここからは参加者の皆さんとお話したことを紹介します。記事に書く都合上、一程度のまとまりに分けて記載しますが、実際には以下に書く5倍くらい多くの興味深い会話が交わされました。

詩人は酒好き?

『郷愁』の主人公ペーターは詩人です。そんなペーターは大酒飲みとして描写されるのですが、「詩人は酒飲みの傾向にあるのかも」という意見が出ました。例えば、唐の李白(701-761年)の詩や、セルジューク朝ペルシアのオマル・ハイヤーム(1048年-1131年)の詩には、酒を賛美する詩が出てきます。

特に李白は酒好きで、酒にまつわる詩ばかり残っています。以下に、李白の詩を例として紹介しましょう。

題名:山中にて幽人と対酌すさんちゅうにてゆうじんとたいしゃくす

両人対酌して山花開くりょうにんたいしゃくしてさんかひらく

一盃いっぱい 一盃いっぱい 復た一盃またいっぱい

我れ酔いて眠らんと欲すわれよいてねむらんとほっす 卿且く去れきみしばらくされ

明朝意有らばみょうちょういあらば 琴を抱いて来たれことをいだいてきたれ

意解は以下です。

題名:山の中で隠者と対酌する

ふたりむかいあって酒をぐ傍らに、山の花が美しく咲いている。

一盃、一盃、もう一盃。

私は酔って眠くなってきた。あなたは、ひとまずお帰りください。

明日の朝もまた、お気持ちが有れば、琴をかかえて来てください。

李白詩選』松浦友久訳、岩波文庫、2021年

明日の朝も、隠者さえよければまた酒を飲みかわそうという意味です。どんだけ飲むんだよ。

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オマル・ハイヤーム
オマル・ハイヤーム

一方で、セルジューク朝ペルシアのオマル・ハイヤームは、『ルバイヤート』という詩を残しています。セルジューク朝はイスラームの王朝なので、教義的にお酒を飲むのはよろしくないこととされているはずですが、『ルバイヤート』の中では酒への賛美が見られます。現代よりもそのあたりはゆるかったのかもしれません。興味深いですね。

ちなみに、西洋ではラファエル前派の詩人により、『ルバイヤート』が賞賛され、その後大流行したそうです。岩波文庫で150頁ほどの厚さで出版されており、すぐに読めそうなので私もさっそく手に入れました。→読み終わりました。とてもよかったです。最近、国書刊行会から、挿絵が多数入った美麗『ルバイヤート』も発売され、そちらも気になっています。

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*

詩人が酒を飲む理由について、「一程度酔ったほうが、いい言葉が出てくるのではないか」という意見がありました。私はこれを聞いて、古代宗教において神託を得るために、酒を飲んで酔っ払う行為に似ていると思いました。つまり、詩人はインスピレーション(霊感)を得るためにあえて酔っぱらうのかもしれません。インスピレーションはもともと、古代ギリシアの考えで神々からもたらされるものだったため、インスピレーションを得る行為と神託を得る行為は非常に似ています。

詩の霊性については、「西洋中世期における言葉と文字に宿る霊性」で以前記載しているため、よかったら参照ください。

水死エンド

《オフィーリア》ジョン・エヴァレット・ミレー、1852年、テート・ブリテン所蔵
《オフィーリア》ジョン・エヴァレット・ミレー、1852年、テート・ブリテン所蔵

今回の物語を読んで、私は「またか!」と思いました。何について? 親友が溺死することについて。ヘッセの作品では、ネタバレになるのでどれとは言いませんが、他にも登場人物が溺死する物語があります。

どうしてヘッセにとって死といえば水死なのでしょうか。それを皆で話し合いました。

  • 生まれ故郷のカルプは川があるから、よく子供が溺れたのではないか。
  • 現代でも夏になると子供が溺れたことがニュースになる。自然にあまり触れない現代人でさえ溺れるのだから、自然に近かった昔の人は、今より水の事故が一般的だったのでは?
  • 西洋の人は火で死ぬことは怖がるが(肉体が消滅するから?魔女など悪人を火焙りするイメージ)、水で死ぬことはあまり恐れない。『ハムレット』のオフィーリアも入水により自殺する。
  • 『ニーベルンゲンの歌』も最後すべてが水に沈んだような。ドイツがそういう文化なのかも。※ニーベルンゲンの歌はドイツの叙事詩

キリスト教的文化

今回の物語の後半では、身障者のボピーが登場します。最初、彼をうっとうしく思った主人公のペーターでしたが、その後深く反省し、ボピーと絆を深めます。それに対して、さしもの師の親方はボピーに対して冷たい対応をしています。この描写は、ヘッセの博愛精神(ひろく平等に愛すること)が発揮された、キリスト教らしい描写でした。私たちもペーターを見習わなければなりません。

キリスト教文化圏の特徴として、博愛以外に寄付の文化があります。これはなかなか日本には浸透しない文化だ、と話したところで、他のアジア諸国はどうだろう?という話になりました。例えば、韓国出身のアーティストはものすごい額の寄付をぽんとするそうです。理由を考えたときに、以下のような意見が出ました。

  • 貧しい幼少期を過ごすからではないか。
  • 韓国は国土が小さいため、生計を立てるには国外に目を向けざるをえない。つまり世界基準でものを考えるのが当たり前になっている。そのためハリウッド等にならい、寄付をするのではないか。

広く万人に愛される作風

ヘッセの作風は、チャールズ・ディケンズ(英)に似ているという意見が出ました。※ディケンズの代表作は『デイヴィッド・コパフィールド』『クリスマス・キャロル』など。

似ている点は、広く万人に愛される作風であるという点です。そういう意味だとトルストイ(露)や、夏目漱石にも似ているとのこと。私はヘッセよりディケンズのほうが、ウィットに富み明るい印象を持っています。

人を選ぶ、尖った物語も魅力的ですが(私のイメージだとリョサの『密林の語り部』とか)、一般受けする物語を書けるというのも、それはそれで才能ですよね。むしろ作家として生計を立てるには超重要な才能です。

友情が大切

ヘッセの作品で共通しているものとして、友情を大切にする精神があります。例えば、今回の課題本では、主人公のペーターにとって、青春の絶頂は親友のリヒャルトと過ごした日々でした。また、『知と愛』でも性格が異なる二人の友情がメインテーマになっています。そのため、ヘッセには仲良しな親友がいたのかも、友達付き合いを大切にしていたのかも、という意見が出ました。

一方で、『少年の日の思い出』はどうなんだよ? となりました。国語の教科書に載っている、皆にとってトラウマベスト3くらいの物語ですね。あれは友達との関係が破綻した、苦い思い出の物語です。しかし、人はそういう苦い経験を得てこそ、友達付き合いがうまくなっていくのではないでしょうか。

ヘッセは『少年の日の思い出』のような苦い経験を積み重ねて、友達付き合いがうまくなっていったのかもしれませんね。(私もここでは言えないような、しょうもない苦い経験がたくさんあります)

ヘッセと生年が同じ有名人は?

《ピンクのドレス》キース・ヴァン・ドンゲン、1919年
《ピンクのドレス》キース・ヴァン・ドンゲン、1919年

ヘッセと同じ1877年に生まれた有名人は、キース・ヴァン・ドンゲンという、オランダ出身の画家です。ピカソに誘われて「洗濯船」という集合アトリエ兼住宅に住んでいました。私は初めて聞いた画家でしたが、鮮やかな色彩で素敵な絵を描く方ですね。

今回の参加者は皆さん、美術が好きだったので、絵画の話でも盛り上がりました。重要文化財に指定されている、速水御舟の《炎舞》は絶対に観たほうがよい、と言われたので、さっそく山種美術館へ行きたいと思います。画像を見たら絶対に観たくなるので、以下の文化遺産のリンクを参照ください。

bunka.nii.ac.jp

おわりに

今回は6月読書会の記録を書きました。

お二人とも「なんでそんなこと知ってるん?」と突っ込みたくなるくらい、様々な分野に造詣が深かったため、刺激的な会話ができました。会の最後のほうでは、ヴェネツィアは政治と経済の両方をうまく回していた秀逸な都市、とか、北アフリカに位置するカルタゴは乾燥しているため、古代ローマ時代の遺跡がイタリアよりも保存状態よく残っている、とか教えてもらいました。カルタゴの遺跡に行ってみたくなりました。

というわけで、世界中を旅できた読書会でした。次回の読書会は7/8(土)を予定しています。次回のテーマは、「旅に出たくなる小説/エッセイ」です。興味のある方はTwitterをご確認ください。

以上です。またよろしくお願いいたします。

◎Twitterで更新情報をお知らせします。よろしければフォローお願いします。

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