投稿記事一覧
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西洋におけるバラの文化史
西洋史上、最もメジャーだった、花の中の花はバラです。バラは、古代期から現代にいたるまで、西洋文化圏で不動の人気を誇る花で、日本で例えると梅や桜の立ち位置に似ています。 本記事では、西洋の中世期を中心とした、バラ文化を紹介します。 西洋バラ... -
西洋における赤の歴史 – なぜ不動の人気色なのか
西洋中世期に主流だった色のなかで、赤は最も人気な色でした。中世期の後半に青の評価が上がったときも、赤の評価はいぜんとして高いままで、赤は青と並んで、王侯貴族に好まれる色でありつづけました。赤と青が好まれたなごりは現代でも、国旗やネクタイ... -
ブログの運営方針「中世ヨーロッパの道」200記事記念
本ブログ「中世ヨーロッパの道」は、今回で200記事目になります。そこで今回は、現時点でどんなことを考えてブログを運営しているのかを紹介します。 ブログの存在意義を考える 「ブログを書いてみたい」とぼんやり思いはじめたのは、大学生の頃でした。 ... -
文学フリマ広島7出店の振り返り
昨年(2024年)から文学フリマの出店をはじめて、これまで東京、香川開催に1回ずつ出店してきました。今回ははじめて、広島開催に出店しました。その振り返りを記載します。 ※文学フリマとは……自らが制作した文学作品の展示即売会のことです。コミックマー... -
西洋中世期における都市の家屋 – 素材と構造
中世都市の家屋について、素材と構造の面から解説します。中世風ファンタジーを創作する人に役立つ、よくある疑問も必見です。 中世都市の家屋の概要 最盛期のローマ帝国の版図。ローマ帝国の衰退後に、中世都市が成立しはじめる。 中世都市の多くは、ロー... -
西洋中世期おける都市の街並み
中世都市には領主がいたものの、領主との取り決めの範囲で、市民に自治権がありました。多くの都市は商業の場として発展し、商人に限らず、学生、説教師、職人、芸人などの、あらゆる種類の旅人が立ち寄る場所になりました。 都市はさまざまな手工業者が、... -
中世都市における3つの特徴
中世期の西洋大陸は、人間が暮らす「文明・人工の世界」と、超自然的存在が暮らす「原始・自然の世界」とのすみわけが、今よりはっきりしていました(※)。具体的には、都市や村などの居住地は、多くの場合、壁や柵などの物理的境界線によって囲まれ、危険... -
西洋中世期における都市の空間構造
中世ヨーロッパの都市は、商人、職人、学生、説教師などの、あらゆる種類の人びとが集まる場所でした。ゆえに中世期の文明は、都市を中心の1つとして、大きく発展したといえます。 中世都市の構造は、立地に応じてさまざまでした。しかし、たいていの都市... -
【制作レポ】はじめての画集・イラスト集の作り方
昨年、同人誌の小説をはじめて制作・販売した筆者が、今度は画集制作に挑戦してみることにしました。「デザイン知識も専用ツールもないのに、どうやって画集をつくればいいの?」という状態からはじまりましたが、なるべくお金をかけずに、無事に画集を完... -
2024年の活動振り返り
昨年に引き続き、2024年も新しい取り組みを実施できた年でした。とくに、文学フリマへの初出店と、Twitter運用の強化は、大きな挑戦でした。本記事では2024年の出来事を振り返り、来年の目標を立てたいと思います。 記事内の写真はすべて、sousouが今年撮...