ぶらり金毘羅宮【香川県2020-②】

鳥居。この辺りは樹があって涼しい。
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はじめに

前回の記事では、香川県の概要と屋島について紹介しました。今回は、海上交通の神様が祭られた神社として知られる、金毘羅宮を訪れた話です。

ことでん

「ことでん」と呼ばれる香川のローカル私鉄をご存知でしょうか。鉄道は、高松市の中心地にある「高松築港」駅から、金毘羅宮のある「琴電琴平」駅までを結んでいます。

聞いた話では、地元の人々が容易に金毘羅宮へ参拝できるように、開通した鉄道だとか。車両は主に2両編成で、通勤通学のラッシュ時には4両になることもあります。

ことちゃんが描かれた自動販売機
ことちゃんが描かれた自動販売機

私はこの私鉄が大好きです。なぜならマスコットキャラクターである、イルカの「ことちゃん」がかわいい。ことでんの駅構内は、ことちゃんがプリントされたポスターや自販機、ゴミ箱があります。表情豊かで、笑っているときもあれば、申し訳なさそうに泣いているときもあります。

アマビエさんのステッカー。ことちゃんが讃岐うどんを差し出し、疫病退散をお願いしている。
アマビエさんのステッカー。ことちゃんが讃岐うどんを差し出し、疫病退散をお願いしている。

今回の旅では、疫病退散のために信仰された妖怪「アマビエさん」とコラボしたポスターも貼ってありました。かわいかったので、ついステッカーを購入してしまいました(5枚入り500円)。えっ他には何を買ったかって?ことちゃんのキーホルダー……..。

ことちゃんには奥さんと娘もいます。公式紹介ページはこちらです→ことちゃん・ことみちゃんのプロフィール

ことでんの魅力は他にもたくさんあります。プラットフォームにある壁沿いのベンチに、座布団が置かれている所、急に雨に見舞われた日のため、家まで濡れないよう、傘貸し出しサービスをしている所など。傘の柄に手書きで「ことでん」と書かれているのも良い。温かみのあるサービスが好きです。

実は高松の中心地から金刀比羅宮までは、JR線でも行けます。しかし遠回りな上にことちゃんがかわいいので、ことでんを使うのが断然おすすめです。

金毘羅宮

琴電琴平駅
琴電琴平駅

さて、高松築港駅から、1時間ほどゴトゴト揺られれば、終点である琴電琴平駅に辿りつきます。けっこう揺れますが、眠くなる心地よい揺れでした。

「こんぴらうどん工場併設店」にて
「こんぴらうどん工場併設店」にて

お腹がすいたので、ここで腹ごしらえをします。讃岐うどん、揚げナスつき。

観光案内図を見ながら兄と笑っていたのですが、パンフレット上の凡例において、「うどん」と「飲食店」が異なる色の丸ポチで表記されています。ここでは「うどん」を提供する店と、他の「飲食店」が明確に区別されていることが分かります。

鞘橋(さやばし)
鞘橋(さやばし)

町を横切る金倉川に沿って進むと、木造の橋がありました。「鞘橋」という名前で、橋柱がなく、屋根がある珍しい橋だとのこと。保存のためでしょう、橋の上を歩くことはできません。

……..ここで気の利いた豆知識でも披露できればいいのですが、西洋史を学んでいた身としては日本文化に疎く、何も言えません。「わ~木造の橋だ!すごい!」おわり。

参道の階段をのぼっていく。
参道の階段をのぼっていく。

さて、金毘羅宮は、海上交通の神様が祭られている神社として知られています。全国に約600ある金刀比羅神社、琴平神社または金比羅神社の総本宮です。漁業や貿易が古くから盛んである香川県にぴったりの神社です。県民には「こんぴらさん」の愛称で親しまれています。

洋の東西と問わず、基本的に神様は町の高台に祭られているものです。例えばアテネのパルテノン神殿も町の高台にあります。その理由として1つには、民が町のどこからでも神様を敬えるようにするためであり、1つには天に近い場所が神様の鎮座する場所として適切だからです。

というわけで、多くの神社がそうであるように、金毘羅宮も山の上にあります。つまり、本宮へ行くまでに785段の急な階段をのぼらなくてはなりません(奥社まで行くと1368段)。

鳥居。この辺りは樹があって涼しい。
鳥居。この辺りは樹があって涼しい。

もうすぐ……..もうすぐ本宮です。

はい、本宮に辿りつきました。本宮の境内にある展望台からの眺めは、こんな感じです。讃岐富士がよく見えます。

展望台からの眺め
展望台からの眺め

せっかくここまで来たのだから、奥社まで行こう、ということになりました。つまり本宮までの階段数の、2倍近くをさらにのぼろうと。鬱蒼とした木々のなかを進んでいきます。

白峰神社
白峰神社

ところが、本宮と奥社の間に鎮座する白峰神社まで来たとき、看板が目に入ります。「ここから奥社まで約20分」。……..やめよう!日暮れまでに帰りたいしね!!

というわけで残念ですが時間の関係で、引き返すことにしました。本宮でお参りをした後、参道の階段を下りていきます。途中、休憩のために入った参道沿いのお店で、かき氷を食べました。

あずき抹茶かき氷
あずき抹茶かき氷

その後、ことでんを使って夕暮れの町をゴトゴトと帰りました。

おわりに

今回は金毘羅宮についてでした。次回は美しい日本庭園、栗林公園について紹介します。それではまた。

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