はじめに
突然ですが、一週間ほど前から小説投稿サイトを使っています。「小説家になろう」です。様々な小説投稿サイトのなかで最も登録ユーザ数が多く、運営歴も長いようです。
ただユーザ数が多いということは、簡単にサイトのデザイン刷新もできないということなので、UIが超絶にかっこ悪いです。小説のページはまだ気にならないのですが、「活動報告」というHTMLタグを少し使える、作者のブログのようなページが本当に目も当てられないダサさでした……..。
なのでこちらのブログに、紹介もかねて創作裏話を記載したいと思います。いつものブログ記事とは異なり、私的な話になるので、興味ない方はそっとページを閉じてください。
小説を書こうと思ったきっかけ
トールキンの『指輪物語』を読んだことがきっかけです。
それ以前にも、映画で『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』を観るたびに、ファンタジーってなんて素晴らしいんだろう…将来はファンタジーに関連する何かをやってみたい…と思っていましたが、そのときにはモノに意識が向いていました。具体的には絵やアクセサリーです。小さい頃から、絵を描くのも、アクセサリーのような小道具を作るのも大好きでした。
しかし『指輪物語』を小説で読んだとき、物語の魅力に引き込まれました。そして私は絵を描くことよりも、絵の背景にある物語を想像することのほうが好きだったのではないか、と気づきました。
よし!じゃあ物語を書いてみよう!と思ったのはいいものの、それまで小説に興味がなく、一般的な人並みにしか読書をしてこなかった人間が書けるわけないですよね。はい、書けませんでした!インプットが足りなさ過ぎました。
そこで、そのときから勉強もかねて読書をするようになりました。試行錯誤を重ねて、初めてなんとか長編物語ができあがったときは嬉しかったです。しかしそれはまだ試作中の試作という感じで、人に見せられるような代物ではありませんでした。今回投稿したのは、その次に書いた、2作目の物語です。
今回の物語ができあがった経緯
以前、おとぎ話とファンタジーの違いにて、個人的に思うファンタジーの定義を述べました。私はファンタジーを、超自然的な力、つまり魔法の要素がでてくる物語である、と定義しました。
ファンタジーといったらわくわくするような魔法です。ではあえて、魔法の要素を消したらどうなるだろう?と考えたのが、今回の物語が生まれたきっかけです。
例えば、すごく魔法が得意な魔法使いが、ある日突然魔法を使えなくなったとき、その人は何を思うのか、そしてどのように生きてゆくのか?と考えました。きっと非常に辛いと思います。自分のアイデンティティが失われる上に、生活がとても不便になります。それを想像していくうちに、今回の作品が生まれました。
登場人物の名前が思いつかない問題
ファンタジー物語を初めて書こうと思ったとき、いちばん最初にぶち当たった壁が、登場人物の名前が思いつかない問題でした。世の中のストーリテラーたちは、どうやってぽんぽんと名前を思いついているのだろう?と本当に不思議でした。そのときの私は、自分の子供の名前を考えることすらできそうにありませんでした(子供いませんが)。
原因はやはりインプット不足でした。大学生活を送ってしばらくしたとき、苦もなく名前を思いつけるようになりました。理由は様々な言語を学び、様々な単語の音に触れたからです。特に古代ギリシア語とラテン語※は英語とは大きく単語の構造が異なるため、大変学びになりました。
※ラテン語については、過去記事のラテン語とはを参照
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今回の物語で、登場人物の名前をつけるにあたって意識したことがあります。それは、主要な登場人物の男性名を-aの語尾にすることと、女性名を-uの語尾にすることです。西洋の言語だと、普通は逆になります。男性名の語尾が-uで、女性名の語尾が-aのことのほうが多いです。しかしあえて逆にしたのは、少し遊んでみたかったのと、西洋とは異なる異国感を出したかったからです。
例を挙げると、男性名はユマ、イルマ、オリファ、ヨダイヤ。女性名はイスファニール、フェルーです。最初はうまくいくか心配でしたが、名付けてみると案外、気に入りました。
登場人物のほとんどの名前は、音でよい感じにマッチするものをつけました。しかし実はイスファニールにのみ、名前に由来があります。世界史が好きな方はお気づきでしょうか。イランの都市イスファハーンです。イスファハーンには「ブルーモスク」と呼ばれる美しいモスクがあり、サファヴィー朝の最盛期には、その都市の繁栄ぶりから「イスファハーンは世界の半分」と言われていました。この都市名の、エキゾチックな美しい音が大好きだったので、そこから名前をつくろうと思ってイスファニールという音をつくりました。
おわりに
今回は、小説の創作裏話を語りました。
それで、肝心の小説のリンクを教えてよ、という方、ありがとうございます!こちらです→「小説家になろう」の作品ページに飛びます
未熟な作品だと思いますが、ご意見やご感想をいただけると、次回作に活かせるので嬉しいです。以上、小説投稿サイトを使ってみたよ、でした。