はじめに
ドイツ旅行2日目の行程は、下図オレンジ線の通りです。
ケルンを出発し、ハイデルベルクに泊まります。
旅の基本情報、全体の旅程などはドイツ旅行導入を参照してください。
この日の目的はハイデルベルク観光です。
移動手段と所要時間は以下の通りです。
出発地 | 到着地 | 移動手段 | 所要時間 |
---|---|---|---|
ケルン Köln | ハイデルベルク Heidelberg | 鉄道 | 2H |
ケルン中央駅からではなく、2駅ほど離れたケルンメッセ駅(Köln Messe)からの出発です。
ケルンからハイデルベルクへ
宿から近いKöln Messe駅に行き、長距離電車に乗ります。大きな駅で、プラットフォームがたくさんあります。プラットホームからはケルン大聖堂が見えます。
プラットホーム105番、 107番に行きたいのですが見当たりません。そこへピンクのジャケットを着た、金髪ポニーテールの大学生らしき女の子がやってきました。近づいてみると、困っていると分かったようで、早くも聞き姿勢になってくれます。
「このエスカレーターを上って、まっすぐ行くと下へ向かうエスカレーターがある。それを下りて右へ行くと着くわ」
どうやら長距離電車用のプラットホームは、普通のプラットホームの下に、交差して通っているようです。普通のプラットホームをまず通り、そこから階段を下ります。電車を待つ女の子に再び出会い、「こっちね」と道を示してくれました。
ハイデルベルク
駅には昼前に着きました。歩いて宿へ向かいますが、まだ誰もいない様子。駅へ戻り、荷物はコインロッカーに預けました。
近くに観光案内所があり、旧市街への行き方を訊きました。駅から3㎞あるので、バスに乗ったほうがいいとのこと。乗るバスの番号が書かれた紙と、地図をもらえました。
ハイデルベルクはドイツ最古の大学、ハイデルベルク大学(1386年開校)があるネッカー川沿いの町です。学生が多く、木々の多い落ち着いた町です。
1386年開校でも十分古いですが、西洋にはもっと古くからある大学があります。例えばイタリアのボローニャ大学は11世紀に開校した西洋最古の大学です。他は伝統ある大学として、フランスのパリ大学、イギリスのオックスフォード大学、ケンブリッジ大学などが有名です。
当時の大学では、神学、法学、医学、哲学の学部が主要でした。なかでも神学は重要中の重要です。今度、中世の大学についてもブログに書きますね。
ハイデルベルク城
ハイデルベルクの見所の一つが、ハイデルベルク城です。
ハイデルベルク城は13世紀の文献に初めて登場します。1618~1648年の三十年戦争で破壊されてから修復されていません。
三十年戦争は、当時神聖ローマ帝国という名前だったドイツでの、最後で最大の宗教戦争と言われています。キリスト教の一派であるカトリックと、宗教改革以降の新教徒の対立から戦争が勃発しました。
三十年戦争後、神聖ローマ帝国は国としての機能を失います。帝国内では小国の分裂状態が長くつづき、ドイツの近代化が遅れる原因となりました。
ハイデルベルク城へはケーブルカーで登ります。城からは町が一望できますが、着いてすぐは雨が降っており、霧ががかった様子。
城内では中世~近世の薬や薬道具の展示をしていました。無数の引き出しのついた棚、机、ぎっしりと並んだ薬壺。とても心躍りましたが、残念ながら撮影禁止でした。錬金術師の部屋っぽい雰囲気を出すためか、ワニがぶら下がっていました。
城の地下へ降りると、食堂がありました。寒かったので、ここで雨宿り兼お昼ごはんにします。カレーにソーセージが入ったものを、パンにつけながら食べました。それに温かいコーヒー。食堂はうるさすぎず、静かすぎず、寒い日独特の心地よい空間でした。
2時間ほど休憩して外へ出ると、雨は止んでいました。帰りは下りなので、歩いて丘を下ります。
旧市街
旧市街に入り、まずはカール・テオドール橋へ行きました。ネッカー川にかかる橋で、橋の上から町の全貌が見えます。うーんいい眺めです。
それから目貫通りをぶらぶらして、ハイデルベルク大学へ行ってみました。現在も使われている校舎には学生がいっぱい。旧校舎のホールは圧巻でした。でも椅子の座り心地が悪そう。
この辺りで疲れてきたので、バスで駅へ戻りました。コインロッカーから荷物を出して、宿へ。
宿の前でびっくり。チェックインからチェックアウトまで全自動の宿なのです。機械に予約番号を打つと、カードキーが出てきます。それを使って勝手に入ります。宿の人には一度も会いませんでした。
少し休憩して、地元のレストランに夕食を食べに行きました。住宅街にあるこじんまりとしたお店で、家族連れでにぎわっています。サラダにトマトスープ、カツレツを頼んで、二人でおいしくいただきました。
おわりに
ドイツ旅行2日目はハイデルベルク観光をしました。
ハイデルベルクはこじんまりとした素敵な町でした。主要な観光都市とは少し違う所へ行きたい、歴史ある場所へ行きたいという方にお勧めです。
3日目は楽しみにしていたマウルブロン修道院へ行きます。