はじめに
旅ブログ第2回にチャレンジです。昨年の夏は以下の通り、 ドイツへ行ったのでした。
今年の夏は所用で香川県に滞在することになりました。滞在中にぶらぶらと旅もしたので、訪れた場所を紹介しつつ、香川県の魅力も紹介します。
香川県について
魅力
香川県は「うどん県」と呼ばれる通り、讃岐うどんが有名です。揚げ物をつけても500円以内に収まるので、三食うどんで済ませる香川県人も存在します(そのため香川県人は糖尿病になる確率が高いとか)。
ちなみに私が好きな揚げ物はナスとレンコンです。ネギが好きなので大量に入れます。
うどんで有名な香川ですが、魅力は他にもたくさんあります。私が気に入っているのは、何といっても瀬戸内海の多島が見える風景です。海の青が、ミルキーブルーとでもいえばいいのでしょうか、穏やかで、ここ以外の海では見られない美しい青なのです。
そして年々知名度が高まっている、瀬戸内国際芸術祭も魅力の1つです。「瀬戸芸」と呼ばれるこの祭典は、3年に1度開かれる現代アートの祭典で、香川県知事が中心となって2010年から始まりました。最も有名な作品の1つが、直島にある草間彌生のかぼちゃのオブジェです。冒頭に掲載した写真も、瀬戸芸の作品の1つです。
大変な所
香川県は盆栽が有名です。県庁所在地は「高松」と「松」が入っています。つまり、松が有名……逆に言うと、松くらいしか育たないというか……..。そもそも、うどんが作られるようになった一要因として、米が育たないというか……..。
何が言いたいかというと、香川県は水がほとんどないのです。もちろん、海の水はあります。しかし、人間が飲んだり、穀物や植物に与える真水がありません。そのため古くから香川県では、ため池という文化が発達してきました。人口的に掘った穴に雨水を貯水して、干ばつに備えるのです。
現在、香川県民が飲む水は、お隣にある徳島県からのいただきものです。そのため水道料金が高く、いまだに県民にとって水は貴重です。
私は田んぼや畑の脇を散歩しているとき、何度も見かけました。おじいさんとおばあさんが、水路の水をひしゃくですくって、穀物に与えている姿を。つまり水道水を使いたくないのでしょう(水路の水は、ため池に溜めた雨水)。
夏の香川県は、はっきり言って地獄でした(県民のみなさんごめんなさい)。樹がまったくといって良いほど存在しないので、日陰がありません。樹が根に溜める水もないので、空気は乾いています。吹きつける風はむっとして熱く、息をするのが苦しいほど。旅行するなら個人的に、夏以外がお勧めです。
屋島
屋島といえば、源平合戦の名逸話、「扇の的」です。屋島の戦いの休戦中、夕刻になると、平氏の小舟に若い女房が現れました。女房は竿の先に扇を立て、「この的を射てみよ」と源氏を挑発します。射なければ面目がたたぬと思った源義経は、弓の名手を探します。そこで指名されたのが、下野国(現在の栃木県)の武将、那須与一(なすのよいち)でした。
果たして、那須与一は扇の的を射ることに成功しました。その見事な腕前に、平氏は船端を叩いて感嘆したと言われます。現在、香川県のマンホールには「扇の的」の場面が採用されています。香川県に行く際には、ぜひマンホールの絵を見てみてください。
さて、屋島は「島」なのですが、現在では本土と道路で結ばれ、車で行き来できるようになっています。そのため車さえあれば、手軽な観光スポットと言えます。頂上には屋島寺と展望台があります。さらには水族館まであるため、県民のデートスポットとして人気だとか。
この日は霧がかっていて、遠くまでは見渡せませんでしたが、それでも美しい景色でした。今度は天気が良い日に行ってみたいです。ちなみに「樹がない」と冒頭で文句を言いましたが、屋島にはたくさんあります。樹に囲まれた、じめじめした涼しい感じ、久ぶりの感覚でした。
おわりに
今回は香川県の概要と屋島についてでした。次回は「こんぴらさん」の愛称で親しまれる、金毘羅宮について紹介できればと思います。それではまた。