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ツールに課金するという判断の背景

無料でできることは、想像以上に多いです。だからこそ私は長いあいだ、「まずは無料で」を基準にツールを選択し、活動を続けてきました。今回、その前提を一部見直し、有料ツールを利用するという判断に至ったので、ここでは、その思考過程を記録として残しておきます。

この記事では、

  • 無料ツール運用で何が起きていたか
  • なぜその前提を見直したのか
  • 実際に課金に踏み切った理由

を順番に整理しています。

目次

無料で続けていた理由

最近、活動の中で使用する、いくつかのツールについて、有料プランに課金することにしました。具体的には、以下の作業をする際、助けになっているツールに課金しました。

  • 確定申告
  • 画像デザイン
  • マーケティング戦略の検討

近年存在するツールのほとんどは、サブスクリプション契約によって、利用者から継続的に収益を得るしくみです。つまり、かつてのMicrosoftオフィスのような、買い切り型のツールはほぼなくなってしまいました。当然ながら、今回課金したツールも、すべてサブスク型です。

しかし個人的な生活ポリシーとしては、なるべく「サブスクリプション契約をしない」ことを大切にしています。なぜなら、使用割合に応じて料金が決まる電気や水道とは異なり、サブスク契約は「使う・使わない」に関わらず、毎月(あるいは毎年)固定でお金をもっていかれるからです。

言い換えると、使わないときにもお金のかかるサブスク契約は、節約の大敵(!)なわけです。その証拠に、雑誌の特集などで「節約の秘訣」が紹介されるときは、その一つとして必ず「サブスク契約を見直すこと」が提案されます。ゆえに、これまでの活動も、なるべく無料プランの枠で頑張っていました。

限界の兆候

ところが、無料プランの枠では不便に感じる瞬間が増えてきました。

最近活動する中でよく感じるのが「時間が足りない」です。つまり、「○月までにこの新施策を実現したい」「今月は○○というテーマのブログ記事を書きたい」というモチベーションはあるのに、やることが多くて(あるいは思ったよりも時間がかかって?)、予定がどんどん後ろ倒しになっていっているような感覚があるのです。

そのため、ツールを無料枠で使いながら、「この作業も、有料プランを使えば30分は時間短縮になるな…」「この作業をツールに代行してもらえば、本来やりたい作業により集中できるな…」などと思う瞬間が増えてきました。頻度としては、毎日数回はそんな瞬間がありました。

そこで、作業負担を減らし、より快適に・楽しく活動に専念するため、課金する決意をしました。

たしかに、サブスク契約をすると、毎月・毎年単位で固定費が増加します。しかし、どのツールも毎週どこかで必ず使うので、月単位で見ると「使わない月」は存在しません。さらに、課金する費用を上回るだけの効果(作業効率のアップ、思考負担の軽減など)があるので、むしろ課金したほうが、活動全体としても、よい方向になると判断しました。

言い換えると、活動の成長のために、いつかは課金しなければならないと思っていたので、今がそのタイミングなのだと思いました。

これまでの有料サービス課金例

じつはブログそのものも、昔は無料サービスを利用していました。しかしブログ運営に本腰を入れようと決意した2023年に、有料サービスに移行しました。詳しい経緯は以下記事で紹介しています。

今ふりかえると、まださほどPV数(Webページ閲覧数)がなかった、あのタイミングで移行しておいて本当によかったと思っています。ブログのドメインが変わると、それまで積み上げてきたSEO評価がリセットされてしまうからです。

加えて、毎年固定費がかかるので、その経費を相殺しようという心意気もあり、活動をより頑張れるようになった気がします。こういうのを「逃げ道をなくす」などと表現するのかもしれません。

切替判断

ここからは、ツールごとの判断経緯を紹介します。

確定申告ソフト

確定申告ソフトは、今回課金検討をした3つのツールの中で、最優先で課金したものです。

じつは、ブログや執筆を含めた発信活動について、昨年に開業届を出しました。よって今年3/15までに、国に事業収支を報告し、利益が一定以上の場合に税金を納める義務があります。つまり、確定申告のことです。

個人事業主が確定申告をしようという場合、以下2種類があり、多くの事業主は、よりお得な「青色」で申告します。いったんは「白色」で申告している人も、事業が成長してくると、よりお得な「青色」に移行するのが一般的です。

  1. 白色申告。家計簿をつけるような、簡単な収支報告でOK。ただし、控除額は少ない。
  2. 青色申告。専門知識が必要となる複式簿記での収支報告をしなきゃだめ。ただし、控除額は多い。

わたし自身も、「青色」で申告することに決めて、確定申告の準備を始めました。準備をはじめた当初は、エクセルかスプレッドシート上で管理する、帳簿づけで十分だろう、と軽く考えていました。

しかし実際に帳簿をつけようとすると、「複式簿記」という帳簿のつけ方が、想定以上にややこしいことが分かりました。よって、人力の表による帳簿管理は、効率性や正確性の観点で、非現実的だという結論になりました。もし手動で帳簿をつけようものなら、本業よりも、帳簿を管理する時間のほうが長くなってしまいます。

sousouの父も個人で経営している事業があるので、どうしてきたのか尋ねてみたんだ。すると、父はこれまで、複式簿記の帳簿作成に時間を取られるのが嫌だから「白色」でやっていたとのことだったよ。そういう考え方もあるんだね!

そして今後は、会計士さんに委託して「青色」申告にするみたい。たしかに、事業利益が安定して出るようになったら、お金で面倒を解決する手段もあるよね。

そこで、個人事業主によく利用されている確定申告ソフトを調べ、トライアルで操作感を試しつつ、マネーフォワードクラウドを使うことにしました。このソフトを使うことにした決め手は、主に以下2点です。

  • 電子領収書をアップロード可能なストレージ(保管庫)がついている。今の時代はデータを安全に保管しようとするだけでお金がかかってしまう。よってストレージがついているだけで、利用料の元を取れているのではないかと思う。
  • 銀行口座やクレジットカードの連携ができる。この機能で帳簿づけが楽になる

どんな確定申告ソフトでもそうですが、日々の収支を入力しているだけで、月間・年間などの、好きな期間に応じた事業収支や内訳を確認できる点がよいです。つまり、ソフトでの収支管理は、確定申告のためだけではなく、事業資金の把握のためにも役立つのです。

画像デザインソフト

次に課金する決意をしたのが、画像デザインソフトです。

画像デザイン作業においてはこれまで、Canvaの無料枠を利用してきました。具体的には、ブログのアイキャッチ画像や、印刷本の表紙をつくる際に、このソフトを利用しています。

Canvaは無料枠でもかなり色々なことができるので、これまで課金しなくとも、とくに不便は感じませんでした。ところが、Twitterでの月金の発信を始めてから、無料枠では、(とくに金曜日に使用しているモノクロ調の)画像を探すのに、時間がかなりかかるようになりました

なぜなら、Canvaは画像検索の際に、「無料」のみの画像をヒットさせる、フィルター検索ができないからです。つまり有料・無料を問わず、画像がずらっと検索結果に出てくるため、無料のものを目視で探すのが大変なのです。

もちろん、Canvaとしてはできるだけ課金してほしいから、無料枠の人が不便になるように、あえてそうしているんだよ★

そして、失われる作業時間と、Canvaの利用料を天秤にかけた結果、課金するほうがよいという結論になりました。

そもそも、いい感じの素材を入手するには、有料素材を買わなければならないことも多いです。デザインソフトに課金するだけで、いい感じの素材もその料金込みで使えるのは、お得だと考えています。

生成AIツール

最後まで課金するかどうか悩んだのが、生成AIツールです。なお、現状はは使い慣れた、ChatGPTに課金することにしましたが、AIツールは進化が速いので、今後のアップデート状況に応じて、柔軟に課金先を変えたいと思っています。

生成AIツールについては、昨年の11月ごろから本格的に使いはじめました。その経緯については、以下記事で詳しく書いています。

生成AIについて、使いはじめた当初は、すごく有用なツールだと思い感動しました。しかし、使い方に慣れてくると、不便な点が目立つようになりました。すなわち、過去に自分が定義したルールや、渡したデータについて、AIがよく忘れるのです。よく忘れるので、そのたびに同じことを指示しなければならず、それに費やす時間がかなり多くなっている、とある日気づきました。

じつは、ChatGPTの有料枠では「プロジェクト」というしくみがあり、そのプロジェクトで記憶しておいてほしい前提やルールを指定できます。すると、AIは会話の際にいつもそのプロジェクトの前提を確認するので、会話がかみ合わないという事態を、少なくすることができます。有料枠での一番の「売り」と言っても過言ではないしくみで、仕事でChatGPTを利用するなら、この機能をうまく使うことが鍵になります。

そのため、ChatGPTに課金したい気持ちは、けっこう前からありました。しかし、前述した他のツールと比べると、3倍くらい高い利用料なので、費用対効果の面でかなり悩みました。しかし、うまく活用して、活動を広げらることができたらと思い、試しに課金してみよう、という結論になりました。

実際の変化

冒頭で記載した通り、最近活動する中でよく感じるのが「時間が足りない」でした。今回、3つのツールを導入したおかげで、より自分のやりたい作業に、時間を割けるようになった感覚があります。

それ以上に、あまりやりたくない作業の大半を機械(ツール)に任せ、作業があるとしても型にはめた通りにやればよくなったので、自分の判断回数が減り、心理的な疲労や負担が減ったと思います。その分のあまった元気は、本来の作業に回すことができて、よい循環になっている感覚があります。

ほかに、ツールに課金するということは、経費が増えることになるので、赤字を出さないために頑張るしかなく、活動をいっそう頑張れるような気もします。大変でもありますが、自分で自分の道をつくっていく日々は、冒険に出かけるように、とてもわくわくして楽しいものでもあります。

おわりに

今回は、活動に関連する一部ツールについて、有料版を利用するという判断に至ったので、その思考過程をつづりました。

いまのところ、課金したことで負担は減りましたが、それが恒久的な改善になるかはまだ見えません。この判断は、しばらく観察を続けたいと思います。

サブスクリプションのよい所は、不要と思ったときに辞められることです。皆さんもさまざまなツールを利用して、創作活動などをされていると思うので、一例として参考にしてみてくださいね。

お読みいただき、ありがとうございました。

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